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ヘリコバクターピロリ菌

ヘリコバクタ-・ピロリ菌

胃の中は強い酸性のため,昔から細菌は生存できないと考えられていました.
1982年に胃粘膜の中に生息する「ピロリ菌」の存在が明らかとなり,ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの病気に深く関わっていることが明らかになりました.
胃潰瘍,十二指腸潰瘍の患者さんには,ピロリ菌に感染していることが多く,潰瘍の発症ならびに再発に関係していることがわかっています.

また,ピロリ菌が陽性であると,胃がんのリスクが高まることが報告されています.

ピロリ菌の検査・除菌療法

ヘリコバクターピロリ感染の検査は,尿素呼気試験法(空腹時に行う必要があります)で行っています.
診断薬を服用し,服用前後の呼気(吐きだした息)を集めて診断します.
検査でピロリ菌が確認された時は除菌を行います.
ピロリ菌の除菌療法には,
1種類の「胃酸分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」を1日2回,7日間服用します.

ピロリ除菌の保険適応について

2013年2月から,「ヘリコバクタ-・ピロリ感染胃炎」の保険適応が認められ,
ピロリ菌に感染した慢性胃炎の患者さんにも保険診療が可能となりました.

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